さて〜歩き始めて3日目に突入〜。
誰もいない雪道をざくざくと進みます。
空は青よりも濃い青。
今日は最終目的地キャンジングンパまで。
こんな荒涼とした大地にもチベットの人々の暮らし。
絶対に嫁にはいけません。
もらってくれればの話ですが〜。
ちなみにチベット人のパサン君、私を見て、
「18歳?え、もっと上?じゃ22歳!」
お〜、ええ子やのう。
君にはきっとええ嫁がくるじゃろうて。
私は、爽やかにシャンプーの香りを漂わせながら22歳ということにしておきました。
シャンプーなんて山に入ってからカトマンズに戻るまでしてないけどさ〜。
身体も洗ってないし、着替えもしてないけどさ〜。
でも大丈夫。臭くないから!
そんな問題かどうかは別にして、話もそれてしまいましたが、
段々と私の足取りは重く、ちょっと歩いては立ち止まり息を整え、しまいには座って休憩するまでになってしまいました。
これはヤバイ・・・。
とにかく何も食べれないので、このなだらかな道でさえ息が上がる始末。
アメちゃんを口に入れ、雪を食べ、休み休み進みます。
いつもなら相方が休憩しているところで合流できるのですが、
この日はお茶屋もなく、いつもでたっても相方の姿は見えず・・・。
もしかしてここは8000Mクラスのヒマラヤで、見事登頂のあかつきには「がー(無線の音)、ただいま無事登頂いたしました!がー、皆様のご支援のおかげです。ありがとうございます!がー。」
なんてことにいつのまにかなってるのではないか!?
なってません。
風が冷たくなってきた頃、ようやく相方と合流。
なんと1時間も待っていてくれたようで、さすがに不安になってたらしい。
この先キャンジングンパまでどのくらいあるのかわからないけど、相方が先に行って馬を呼んでくる作戦に変更。
私も馬と合流するべくじんわりと進んでいきます。
も、限界っす。
でも歩かなきゃ着かないわけで・・・。
向こうから人が来ました〜。
馬おらんし。
それでもほっと一安心。
その日投宿する宿のお兄さんでした。
荷物を持ってもらってあと30分くらいという言葉を頼りに牛の歩み。
それでも1時間くらいかかったんじゃないでしょうか。
長かったー。果てしなく長かったー。
そんなこんなで日も傾きかけた頃ようやく到着。
も、死ぬかと思ったし。
でもこの景色、神々の座ヒマラヤの懐にがっつり抱かれてしまうと、
今までのきつさはなんのその。
この笑顔が全てを物語ってるでしょ?
絶対また来るし!
ありがと〜ヒマラヤ!
ありがと〜アヤちゃん!
ありがと〜私をここまで導いてくれたすべてのものに!
ありがと〜すべての存在に!
感謝