ネトル、知りませんでした。

そんなに大変な、時間のかかる、全て手作業の、
手の込んだ仕事、だったなんて。
ネトルという素材、ご存知ですか?
今マライカには、ショールがあると思うのですが。
イラクサ。ヘンプよりも糸が細く、軟らかい感じのものです。
今日は探し物をしに、そのネトル(イラクサ)のショウルームへ。


笑顔の素敵なオーナーさん。
ライという民族で東ネパールの方でした。
このオーナーの出身の村、その近くの山村で、このネトルは作られています。

一番右がまだ紡いでない状態。真ん中が紡いだ糸。左がヘンプ。
なんとこの村まで、飛行機使っても3日間!
そして、村々にコレ作ってねと言って回るのに1ヶ月!!
なんでも山に点在しているので、それぞれ集落を訪ねるのに、
それだけの時間がかかるらしい。徒歩ですし。
この草を刈って、水につけたり干したりしたものを、
今度は土に埋め、繊維を柔らかくして、紡いで、織って。
この工程、鎌から始まりはた織りまで、全部、人の手によるものです。
こんなに価値のあるものだったのか、と。
その価格にも納得です。
マライカの通常プライスでいえば、ちょっと高めかな。
もしマライカに行って、
ストールがあれば、是非手にとってみて下さい。
その帰り道、
ものすごい生命溢れる菩提樹に出会いました。


祠を飲み込んで成長してるんです!
日本でいうご神木ですよね。

そのご神木にお供えのお花を
むっしゃむっしゃ。
そして、今日笑ったのが

わかりにくいですが、バス(ハイエース)の車掌さんが、
乗り切れずに車外にはみ出してるところ。
どんどんどんどん乗せてって車内は大変なことに!
ピーク時には30人に!!!ハイエースなのに!!!

ヒマラヤ・ロック・フェスティバル!

なーんてね。
昨晩行われたのは、
STOP MELTING LIFE.SAVE THE HIMALAYA と銘打ったフリーライヴ。

夕闇の中で始まりました。
新しいネパールを創ろう!と集まったボランティアのスタッフと

ネパールで大人気のバンド、ムクティ&リヴァイヴァル。
まだ他にも出たのですが、このバンドが出てきた時の歓声!
ロックといっても、ネパール語だし、なんだかちょっぴり演歌ふう。
でもでも、ヤングな男の子達はここぞとばかりに吼えまくり、
停電を迎えたその瞬間、

、、、か・い・か・ん(薬師丸ひろ子でお願いします)。
絶頂を迎えておりました。
ストップ地球温暖化、ヒマラヤを救え!というスローガンのもとでしたが、
今たくさんの問題を抱えているこの国の現状を変えていかなければ、
という熱いメッセージもステージから発せられておりました。
ホント、変えなければね。
そして、本日またしてもアクシデント発生!
春物衣料製作中、裏地をもうちょっとソフトにしようと洗ってみることに。
この時点で、すでにスカートは出来上がっておりました。
今からパーカーとパンツを作る時で、スカートはもういいので、
これだけでもソフトにしましょう、と。
ぎゃびーん!!!!!
色がー、色がー、すごい出るー!

というわけで、お洗濯。
絞って〜、

干して〜

私の手も地球外生物みたく緑色に。
明日は、スカートの裏地(全部取ってもらいました。)をお洗濯。
もちろん手洗いよ〜。
あー、マシン欲しい。

ネパールの日常

ここのところ、停電時間が長くなってきてるようです。
夕方や夜に3時間ほど。朝もあります。
1週間分のろうそく代が野菜代よりかかります。
、、、どないなっとんや。

と、この国を憂う親父達 IN 一杯飲み屋。
いやホントにこの時は、息子が1週間後にマレーシアに出稼ぎに行く、という話から、
今の政治に対する不満などを。。。
そんな親父達ですが、昼間は


縫ってます!
がむしゃらに!ひたむきに!高校球児のように!
、、、ちょっと言いすぎました。
ところで皆さん、写真を見てアレッ?と思いませんでしたか?
おっ、そうです!(誰に言ってるんだ、とか突っ込まないで。)
全員メンズ!
なんとなく、縫い子さんって女の人が多い気がしませんか?
でも、インド、ネパールでは縫い子さんは(私の知る限り)男性です。
カーストもあるでしょうね。
おじさん、お兄さんの手によって、春の新作製作中〜。
あなたの手元にあのイケメンの。。。
そして、まだ夜がイケてた頃の

賑わうインドラ・チョーク。
も、ほんと人多すぎです。
正月の宇佐神宮かっ(ローカルですが)!
でも、電気が煌々と照って素敵ですー。
、、停電、これから冬の時期はもっと長くなるそうです。
私、わかりました。ここに来てひとつ。
ミシン、動かんもんねー。仕事、出来んよねー。
遅れた言い訳。
ここまで見透かして仕事を進めねばならぬのか、この国は。
そして、頻繁に行われる強制ストライキ。


シャッターの閉まった店の前は青空商店がオープンしておりました。
そして、今日のご紹介は

モモ。蒸し餃子のような。辛いタレをつけて食べます。
もちろん美味しいです!

染色マスター

今日はちょっとお尋ねがあったので、染物工房へ。

、、、ちゅーって。
失礼致しました。
彼こそが染物一筋20年!の職人さんです。
しかしホント、ネパールの工房はどこも少人数です。
今日はもう1件、ニットの工房にお伺いしたのですが、
なんと、おじいちゃん1人で機械で作ってました!
びっくりです。
あんな可愛い色使いのニットを、このおじいちゃんが、、、。
ふふふ、気になりますよね〜。
形になったら紹介しますね〜。お楽しみに〜。
で、染物屋さんもがんがんに染めてます。
2回工程でよく洗い、

また2回工程で染めあげます。

うわっちっち、熱湯風呂ならぬ熱湯釜です。
プロならではです。さすがです。
こんなまっさらな糸が


こんなにきれいに染まっています。
そして、この糸からまた生地を織っていきます。
マスター(最初のおじさんですね)、
やれば出来るんだからさ、頑張ろうぜ!
とは言っても、マスター、切羽詰まった感は全然かもしださーぬ。
ある意味、そこがこの国の人達のすごいところだと思います。
だってね、、、、ちゅーって。
はい、今日も最後にお待ちかねの!
街角グルメ〜。


インド料理屋でおなじみのサモサ。
ネパールでは、これを潰し、
スープとトッピングの野菜をぶっかけていただきまーす。
正直、衛生的にはかなり問題ありだと思いますが、
早い、安い、美味いと3拍子揃ったネパールのファストフードです!
屋台、ばんざーい!

世界の車窓から(ホントは飛行機)

本日、かなりオタクな内容となっております。
ご了承下さいませ。
今日はまだ夜も明けないうちからいそいそと、

どこへ行ったかと言いますと、あ、言いますと!


いや〜興奮しました。
2枚目の写真、雲をたなびかせている山こそが、
サーガル・マータ!!!またの名を、Mt・エヴェレスト!!!
TOP OF THE WOLRD!地球上で一番天空に近い頂!
そのお姿を拝められただけで、、、、
わし、失神しそう。(登りはせんが雪山オタク)
ヒマラヤは許可証を取れば、誰でも登山ができます。
でも、中には何人たりとも入山禁止の聖なる山があります。
今日見えた山、ゴリ・シャンカールもそのひとつ。

ご存知の方も多いと思いますが、シャンカールはシヴァのことですね。
シヴァは今も生きていて、ヒマラヤで修行をしていると言われています。
こんな雲海の上で

そりゃ、絶対おるやろー、どっかでヨーガしよるやろー!
と、思いたくなる神々しい風景。
こんな自然の懐にヒンドゥーや仏教が生まれるのは納得。うんうん。
そして、雪山が途切れたここが

チベット・ラサへ通じる道だそうです。
遥か向こうの大地はチベット、ふぅ〜。
古くから交易路として使われてたんでしょうね。
そこで、宗教が混ざり合い、今のネパールに見られる、ヒンドゥーも仏教もミックスしたスタイルが出来たのでしょうか。
とにかくですね、皆さん、こんな山ばっかなとこからですね、
何日も何ヶ月もかけて、やっと日本にたどり着いた、ネパール製品を、
どうぞ、可愛がってやってくださいまし。
こんなお姉さんも発送のお手伝いをしてくれてまーす!

鳩を捕まえてご満悦のサヴィットリーさんでした!

ダネーシュヴァラ祭

泣く子はおらんかえ〜!

びえ〜っ!!!
あ、すみません。
こちらシヴァの化身、カーラ・バイラヴです。
なんのアトラクションでもなく、こんな風に町中にたたずんでおります。

この神様の前で嘘をつくと、なんと即死!即死だそうですよー!きゃー。
どうぞ勇気のある方、カトマンズにお越しの際に是非。
で、今日はネワールのお祭。
お昼のドーナツを(またかい!)買いに行くついでに見学。
ネワールはカトマンドゥ盆地に都市文明を築いてきた人達で、
カトマンズ、パタン、バクタプルと、今なお美しい建造物が残る王国を作った民族です。
ちなみに、ネパールって多民族国家です。
そしてネワールの人達は、とても器用。
こんな見事な木彫りもやっちゃいます。

もー、なんか気が遠くなりそうなこまかーい仕事ですよね。
で、こんな窓枠のある建物が集合しているダルバール広場の一角で、

おっと、こちらはポリスマンでした。
物凄い装備ですが、ちょっと退屈そうですね。
実はそのお祭に、総理大臣が!

はるか向こうのテントにいるみたい。
なので、広場はぐるり警官に囲まれていました。
そんな中で、可憐なネワールギャルを、パチリ。

正装だそうです。
たくさんのグループがいて、それぞれがこんなカッコいい旗を持ってました。

そして、そんな祭など関係ないわ、と語らうネパールの恋人達。

語らうのも、見事なネワールの彫刻の片隅ですよ!
祭りもデートスポットも同じ場所ですよ!
あ、日本でも同じですね、縁日行ってデートして、みたいなね。
これが、ここダルバール広場の日常です。
さて、今日も最後のしめ、いっときますか!

カジュー・バルフィー。
ミルクとカシューナッツで作ったスイーツ。
激うま!!!
先日、私誕生日でして、こちらの習慣として誕生日を迎えた人が皆に振舞うんですね。
で、私も大好きなこのお菓子にしました。
なんと、1個がドーナツよりも高いんですよー!奮発したわー!

フェルト屋さん

……..。

こんにちわっ!!!
今日はフェルト屋さんに行って来ました。(写真の子もここのフェルト)
今、日本でも手作らー(果たしてそんな呼び名があるのか!?)に大人気!
私は作った事もないし、目の前で初めて見るのでとても興味深かったです。
こんな紡いだふあふあを〜

石鹸を溶かしたぬるま湯に入れ、平らに均します。

そ、お母さんと一緒にね。
で、そんなフェルトをこれまた石鹸水に入れて形作ります。

それをカットして、縫って、先ほどのような可愛い子が生まれてきます。
これまた100%そうかもね!、でなく、はっきりとハンドメイド!!!
あのパンダちゃんは、少し形は変わってマライカ店頭に並ぶかも?
皆様のご声援、お待ち申し上げております。
パッンッダっ!あ、それ、パッンッダッ!
(他に象、ウサギ、ライオン等などが控えております。)
最後に、お好きな方にはたまらない街角スナップをどうぞ〜。

カトマンズ、わりと犬天国かも知れません。
猫は声は聞けども、姿は見えずです。

ヒンドゥーカルチャー

先日、カトマンズから車で30分くらいにある古都パタンに行って来ました。
ネパールが3つの国に分かれていた時代(600年前)、そのうちのひとつの国の首都として、おおいに栄えた都です。この町に多く住むネワール族は、彫刻などを得意とします。
なので、町の中の古い建築物は、とても見事な細工がされています。
マライカでも神様コーナーで燦然と輝くブッダの像などは、この町で作られています。
で、何をしに行ったかというと

プジャ。
神様に対する礼拝儀式とでもいうんでしょうか。
ヒンドゥーの人達は家庭でも神様を祀り日々お祈りをします。これもプジャです。
お寺などでするのは何年かに一度だそうです。

煙ってるのわかりますよね。
ヒンドゥーでは火も神様です。プジャも必ず火を焚きます。
どこもかしこもモウモウで。

ちょっと横道にそれますが、火イコール神様なので、バースデーケーキのろうそくは
吹いて消しません。自然に消えるまで置いておきます。

神様に捧げる歌を唄うグループ。
バジャンといって、プジャに歌はかかせません。
歌詞はどれだけあなた(神様)を愛してるか!みたいなものがほとんどです。
ここはシヴァのお寺。

わかりますか?いつもシヴァが携えている、これなんて言うんだろう。
とにかく手に持ってるの。皆さんもシヴァの像で確認してみてね。
で、木曜日(この日がそう)が、シヴァにとっては特別らしくて、参拝客でごった返しておりました。
とにかく、熱い!神様に対する気持ちが。
普段、並ぶということを知らない人達(車なんか割り込みの嵐!)が、神様に謁見する為におとなしく並んでるんですから。
いや〜、その情熱、少しでも仕事の傾けてくれないかしら。
ちなみに、この日のプジャも約4時間!!私はその中の少しだけ参加。
で、こういう時はプラサードと言って、施主が食事などを施します。
うふ、これこれ。

じべたに座って頂きます!
この日のヒットはヨーグルト。(写ってないけど)
なんでもバクタプルという隣町が有名な産地らしく、めっちゃ濃厚&クリーミーでした。
合掌。
そして、その日のミスフォトジェニックちゃん。

とにかく厚い信仰心を見せ付けられた日でした。

お隣は工房だった!

今日は探し物をしに各工房へお邪魔しました。
ネパールで私達が作っているものは、
ほっとんどのものがいちからの手作りです。
出来合いものは使いません。
ほんとの事、これを読んでくれてる皆さんにだけ教えます。
、、、ないんですー、出来合いのものなんて〜。
皆さんの手元に届く商品達は、
生地を織って

木やボーンを彫って

他にも染めて、糸を紡いで、なんてとこから始まるのです。
この時期だと店頭にはたくさんのウール商品が並んでいると思います。
まず、羊を集めて、毛を刈って、ってそんなところからではないですが、
これも希望の色がなければ染めて、編み物リーダーのおばちゃんが、
各家庭のおばちゃんに仕事を振り分け、おばちゃん達は家事や育児の合間に編む、
ひたすら編む。
まあ中には、お姉ちゃんもいるかもしれません。
なので、編み物って個性がでますよね、どれもなんか違う。
そういうのが手作りの良さですよね。
しかもまたこれが、ほんとにお隣は工房だった!!
ってなくらい、ふっつ〜の民家で作られてるんですよ。
先ほどのボタン、あれも洗濯してるおばちゃんに、ナマステーって挨拶しつつ、
洗い物のお皿を飛び越え、入った部屋に職人さんが!
家庭内手工業。
もしも皆さんのお手元に、なんじゃあこれはー!!!(松田優作風に)、
というネパール製品がありましても、どうぞ暖かい目で見てやって下さい。
でも、こんなに可愛く出来上がりました。

もうすぐ届きますよ〜。
お楽しみに。
最後に、皆さん、お待たせしました。

、、、私、プレーンが好きです。

ピクニック!

先日の土曜日(ネパールは土曜が休日です)
職場の皆さんと行ってきました、ピクニック!

みんなで料理して、食べて飲んでの大騒ぎでした。
今の季節がピクニックシーズンらしく、私たちの他にも沢山のグループが来ていました。
まずは着いた途端に始まる賭けトランプ。

だんだんお酒も入ってきて、野外ディスコ!!
普段まじめなあの人も!!!


ここは小高い山の上で、ちょっと先には世界遺産に登録されている古いお寺もあり、
そこにお参りもしました。
参道からずっと昔ながらの家並みが続き、今もそこで暮らしている人々。



この日は天気もよく洗濯しながらまさに井戸端会議。
こんな村の中にある居酒屋?で、ネパールの地酒ロキシーを。

お米など穀物から作られる日本でいえば焼酎にあたるのでしょうか?
ほんのり甘くて飲みやすいので、ネパールにお越しの際はお試しあれ。
そして、お待ちかねの

金時豆、カリフラワー、トマト。お米にはグリンピースとココナッツが炊き込んであって
美味しかった〜。思わずおかわりしてしまいました。
さて、では帰ろうか、
えっ、ええっ!!!

バスがじぇんじぇん動かん。。。(この日は貸切バスで来ました)
30分は押したでしょうか、でもでっちもさっちもいかんので、
別のバスを頼みました。バスが来るまで、1時間半。

すっかり日も暮れちゃいました。
しかし、皆さんそんなアクシデントすら楽しんで、帰りのバスの中も大騒ぎでした。
最後に今日も見つけた日本人顔。

かわいいでしょ?